・ウォーターマン エキスパート 万年筆の愛用者のレビューを知りたい
・他のモデルに比べて安価だけど書き心地はどう？
そんな疑問を解決します！
フランス生まれの高級筆記具ブランド「ウォーターマン（Waterman）」。
その中でも「エキスパート」シリーズは、程よい重厚感とエレガントなデザインで、ビジネスシーンにも日常使いにもぴったりの万年筆です。
私はこのウォーターマン エキスパートの万年筆を10年以上愛用しており、今でも毎日の筆記に欠かせない存在です。
本記事では、長年の使用経験をもとに、実際の書き心地やメリット・デメリット、他の万年筆との違いについて正直なレビューをお届けします。
購入を検討されている方が後悔しないよう、「ウォーターマン エキスパート 万年筆」の体験談レビューをたっぷりとご紹介します。
ウォーターマン エキスパート 万年筆とは？
フランス生まれの老舗ブランド「Waterman（ウォーターマン）」について
ウォーターマンは、1883年にルイス・エドソン・ウォーターマンによって設立されたフランスの高級筆記具ブランドです。インク漏れのない万年筆を開発したことで、筆記具の歴史に革新をもたらしました。現在もそのクラフツマンシップと美しいデザインで、世界中の万年筆愛好家から高く評価されています。
私がウォーターマンに惹かれた理由は、ただ書ける道具ではなく「美しく書ける道具」だからです。ヨーロッパらしい優雅なフォルムと、フランス特有の繊細な感性が融合したデザインは、机の上に置いておくだけでも気分が上がります。
他ブランドと比較すると、パーカーはやや無骨でビジネス寄り、ラミーはモダンで機能性重視ですが、ウォーターマンは「クラシック×エレガンス」を体現したような存在。特にエキスパートは、その中でも最もバランスの取れたモデルと言えるでしょう。
エキスパートシリーズの特徴とスペック
ウォーターマンのエキスパートシリーズは、「持った瞬間にしっくりくる」絶妙なサイズ感と重量が魅力です。全長は約141mm、キャップを外すと約125mmと、男性にも女性にも扱いやすい中型サイズ。重さは約30gで、軽すぎず重すぎないちょうど良さがあります。
私が使っているのはペン先F（細字）タイプ。日本語を書くには細かい文字もしっかり書けて非常に重宝していますが、サイン用途などにはM（中字）もおすすめです。ステンレス製のペン先は耐久性があり、10年以上使ってもトラブル知らず。やや硬めではありますが、紙の上をなめらかに滑る感覚は健在です。
インクはカートリッジとコンバーターの両対応。私は普段、ボトルインク（ウォーターマンのミステリアスブルー）を使っていますが、外出用にはカートリッジも便利です。
何よりも惹かれるのは、フランス製らしい洗練されたボディデザイン。マットラッカー仕上げの光沢、手にフィットする丸み、キャップ部分のブランドロゴ……どれを取っても高級感があり、使うたびに「良い道具を持っている」実感が得られます。
ちなみに、ウォーターマンの最上位モデル「カレン」も所有しています。エキスパートとはまた違った魅力があるので、気になる方はぜひカレンの体験記事もご覧ください。
→ ウォーターマン カレン 万年筆をレビュー【10年愛用】魅力とメリット・デメリットも徹底解説
ウォーターマン エキスパート 万年筆のレビュー【10年使って感じた魅力】
筆記体験の「なめらかさ」は段違い
ウォーターマン エキスパート 万年筆を初めて使ったとき、まず驚いたのはペン先が紙の上をすべるように動く感覚でした。それまで使っていた量販店の万年筆やボールペンとはまったく別物。まさに「書く楽しさ」を教えてくれた一本です。
インクフローは非常にスムーズで、筆圧をかけずとも自然にインクが紙に乗る感覚。手に負担がかからないため、長時間の筆記にも向いています。特にF（細字）は、日本語の繊細な文字を美しく表現するのにぴったりで、日記や手帳にも最適です。
実際、エキスパートに慣れてしまうと、他のペンでは「カリカリ」「ザラザラ」とした違和感を覚えるほど。この書き味のなめらかさは、10年以上使い続けても変わらず、ずっと付き合っていける道具としての信頼感があります。
長時間の筆記でも疲れにくい設計
ウォーターマン エキスパート 万年筆は、重すぎず軽すぎない約30gの絶妙な重量と、しっかりとしたグリップ感が特徴です。このバランスの良さが、長時間の筆記でも疲れにくい理由だと実感しています。
私は大学時代にこの万年筆を購入し、卒論やレポートを手書きでまとめる際に愛用していました。何時間も書き続ける日もありましたが、手首が痛くならず、集中力が途切れないのはこのペンのおかげでした。
社会人になってからも、手紙を書く習慣があり、エキスパートは今でもその時間を特別なものにしてくれます。ペン自体が心地よい重さを持っていることで、自然と姿勢も整い、文字にも丁寧さが宿るのです。
所有欲を満たす美しいボディ
ウォーターマン エキスパート 万年筆の魅力は、書き味だけではありません。見た目の美しさも、長年愛用したくなる理由のひとつです。
私が使っているのは、ブラックラッカーにクロームトリムのモデル。深い黒の光沢と、金属パーツの輝きのコントラストが絶妙で、いつ見ても飽きません。ボディに刻まれたウォーターマンのロゴも控えめで上品。使うたびに「いいものを持っている」と感じさせてくれます。
仕事中、会議や商談の場でこの万年筆を取り出すと、よく「そのペン、素敵ですね」「どこのブランドですか？」と聞かれます。筆記具にまで気を遣っている印象を与えられるのも、ビジネスパーソンとしてはうれしいポイントです。
筆記具＝実用品ではなく、筆記具＝自己表現の一部。ウォーターマン エキスパートは、まさにそんな価値を感じさせてくれる万年筆です。
ウォーターマン エキスパート 万年筆のデメリットと注意点をレビュー
価格帯は高め。初心者にはハードルがある？
ウォーターマン エキスパート 万年筆の正規価格は2〜3万円前後。Amazonや楽天ではやや割安で販売されていることもありますが、それでも1万円台後半が相場です。初めての万年筆としては少し勇気のいる価格帯かもしれません。
ただし、上位モデルの「カレン」が4万円以上することを考えると、エキスパートはウォーターマンの中では“手の届きやすい高級モデル”とも言えます。
私自身、当時学生だったこともあり、思い切って購入するのに悩みましたが、結果として10年以上使い続けられているのでコストパフォーマンスは非常に高いと感じています。安価な万年筆では味わえない「書く喜び」を得られると考えれば、十分に元は取れる一本です。
インクの補充・管理には多少の手間が必要
エキスパート万年筆は、カートリッジとコンバーター両対応のため、使い方に応じてインク補充のスタイルを選べます。私は普段、ウォーターマン純正のボトルインク＋コンバーターを使用していますが、たまに外出先でインクが切れると不便を感じることもあります。
一方で、カートリッジなら差し替えるだけで簡単。外出用と自宅用で使い分けることで、インク補充の手間はかなり軽減されます。
注意点としては、気圧変化や気温差が大きい場所でインクがにじむ／漏れることがある点です。私は以前、飛行機で移動中にインクがキャップ内でにじんでしまった経験があります。それ以降、旅行時はカートリッジに切り替える／ジップ袋に入れて持ち運ぶなど、工夫をしています。
書き始めに掠れることがある？【私の体験談】
10年以上使っていて、唯一「うーん」と感じたことがあるとすれば、しばらく使っていなかったときの書き出しの掠れです。特に冬場や空気が乾燥している時期は、ペン先のインクが乾きやすく、最初の一筆が出にくくなることがあります。
とはいえ、週に1回以上使っていればほぼ問題なし。毎日使う方であればまず気にならないレベルです。
私の場合、2〜3週間ほど放置したあとに掠れが出たことがありましたが、水にペン先を軽くつけてインクを流す／柔らかい布で優しく拭き取ることで簡単に復活します。手入れといっても月に一度、軽く洗浄するだけでOKです。
このように、少しだけメンテナンスの知識は必要ですが、逆に「手をかける楽しみ」があるのも万年筆ならでは。愛着が湧く道具としては、むしろプラス要素かもしれません。
ウォーターマン エキスパート 万年筆はこんな人におすすめ
ウォーターマン エキスパート 万年筆は、「ただの筆記具」ではありません。使う人の印象や日々の気分さえ変えてしまう、フランス製ならではの美学と機能性を併せ持った一本です。
ここでは、私の10年以上の使用経験をもとに、「どんな人にこの万年筆がぴったりなのか」をお伝えします。
ビジネスシーンで「一目置かれる」筆記具が欲しい人
ウォーターマン エキスパートは、商談や会議の場で自然と注目を集める一本です。
私自身、クライアントとの初対面の場でこの万年筆を使っていたところ、「そのペン、素敵ですね。どこのですか？」と話題になり、そこから会話が弾んだ経験があります。
ブラックラッカーの深みある艶と、さりげなく輝くゴールドの装飾が、上質な印象を演出してくれるのです。
「高そうな万年筆だな」と思わせながらも、嫌味がない。そんな上品で信頼感のある印象を与えたいビジネスパーソンにぴったりです。
一生モノの万年筆を探している人
エキスパートシリーズは、まさに「一生使える」品質です。
私はこの万年筆を10年以上、毎週のように使い続けていますが、インクの補充以外のメンテナンスはほぼ不要。それでも、ペン先はへたることなく、むしろ使い込むほどに手に馴染んでくるのを実感しています。
また、ウォーターマンは国内でも修理対応がしっかりしているブランドなので、万が一不調があっても安心。
大切に使えば、本当に何十年も付き合っていける相棒になります。
フランス製の美しい文具が好きな人
ル・クルーゼやエルメスのように、「実用性と美しさの両立」を大切にしている方には、ウォーターマン エキスパートはまさに理想の一本です。
私自身、ストウブやデバイヤーなどフランス製品が好きで揃えていますが、エキスパートもその延長線上にあると感じています。
デザインで選んでも後悔しない。むしろ、毎日使うたびに「やっぱりこの万年筆にしてよかった」と感じられる、そんな満足感があります。
書く時間そのものを特別にしてくれるアイテムを探しているなら、エキスパートはまさにおすすめです。
ウォーターマン エキスパート 万年筆 レビューまとめ
ウォーターマン エキスパート 万年筆は、10年以上使い続けても色褪せない魅力を持つ一本です。
実際に長年使ってきた立場から見ても、
- 滑らかな書き味
- エレガンスを感じさせるフランス製の美しいデザイン
- 持ち主のステータスをさりげなく高める高級感
といったすべての点において、非常に完成度が高く、「一度使うと手放せない万年筆」です。
価格は初心者にとってやや高めに感じられるかもしれませんが、10年使える道具として考えると、むしろ非常にコストパフォーマンスが高い製品だと思います。
これからウォーターマン エキスパート 万年筆の購入を検討している方は、信頼できる正規販売店や、返品保証のあるショップを選ぶと安心です。私自身も初回は不安だったため、公式認定を受けた販売店で購入しました。
万年筆は「書く」という行為を特別な時間に変えてくれるアイテムです。もしあなたが、長く付き合える一本を探しているなら、ウォーターマン エキスパート 万年筆は間違いなくその候補に入る逸品です。