・フランスの人気ジャムおすすめはどれ?
・有名なフランスのジャムを知りたい
そんな疑問を解決します!
フランス旅行や輸入食品店で出会う、香り高く贅沢なフランス産ジャム。その豊かな風味は、日本のジャムとは一線を画します。筆者自身、これまでに10種類以上のフランス産ジャムを試し、食卓に彩りを添えてきました。本記事では、そんな実体験をもとに、フランスの有名ジャムの中からおすすめ&人気ブランド11選をご紹介。さらに、目的別の選び方や、筆者が特に惚れ込んだ「本当に一番おいしいジャム」もお伝えします。
筆者が選ぶ!最もおすすめのフランスジャムは?
ミオ(MIO)|香り高いラズベリーの上質な甘酸っぱさにうっとり
数あるフランスジャムの中で、私が最も心を奪われたのが、ミオ(MIO)のラズベリージャムです。
ひとさじすくった瞬間に広がるのは、まるで摘みたての果実のような、フレッシュで華やかな香り。ラズベリー特有の甘酸っぱさがぎゅっと凝縮されていて、口に入れるとふわっと広がる豊かな果実味に、思わず目を閉じて味わいたくなるほど。
ミオのジャムの果実は手作業で収穫され、果実の風味を壊さないよう、丁寧に作られています。そのため、ラズベリーの繊細な香りと酸味がそのまま生きています。
私はこのジャムを、バターを塗ったシンプルなバゲットと合わせて食べるのが定番。休日の朝、この一瓶があるだけでちょっとした贅沢気分に浸れます。
価格帯はやや高めですが、自分へのご褒美やギフトにもぴったり。ジャム好きなら一度は体験してほしいブランドです。
フランスの有名ジャムブランドおすすめ11選【人気&定番】
ミオ(MIO)|プロヴァンスの香り漂う手作りジャム
ミオ(Maison Francis Miot)は、フランス南西部ポーに本店を構える高級ジャムブランドで、創業者フランシス・ミオ氏は「ジャムの王様」と称される伝説的な職人です。彼は世界ジャム職人コンテストで3度の金賞を受賞し、フランス国の無形文化遺産にも登録されています 。
ミオジャムの特徴は、厳選された果物を使用し、無添加で手作りされている点です。私のお気に入りは、高級ラズベリージャムで、ラズベリーを惜しみなく使用し、芳醇な香りと深い味わいが楽しめます 。
また、砂糖不使用のノンシュガージャムも展開しており、果物本来の甘みと風味を堪能できます。日本国内ではAmazonの他、フランソワーズ・ジャパンの通販サイトで購入可能です。
アラン・ミリア|高級レストラン御用達のフルーツジャム
アラン・ミリア(Alain Milliat)は、もともと果樹園のオーナーであった創業者アラン氏が、「果実本来の味を最高の形で届けたい」という想いから立ち上げたブランドです。
ミシュラン星付きレストランの多くが愛用しており、“シェフのためのジャム”とも言えます。私自身もパリ滞在中に、ホテルの朝食ビュッフェで初めて出会いました。とくに印象に残っているのが、ラズベリージャム。スプーンを入れた瞬間から漂う香りが濃厚で、口に含むと果肉感と酸味のバランスが抜群。ヨーグルトやフロマージュブランとの相性が良く、デザート感覚で楽しめます。
アルミニウムのような上品なパッケージデザインも魅力で、インテリアとしても映える美しさ。果実そのもののクオリティが高いため、甘ったるいジャムが苦手な方や、素材にこだわる方には特におすすめです。
日本ではAmazonの他、輸入食材店や一部の百貨店で購入可能。贅沢な朝食時間を演出してくれる一本です。
アンドレジィ|果肉たっぷり!伝統レシピを守る老舗
アンドレジィ(Andresy Confitures)は、フランス・パリ近郊で1952年に創業された老舗ジャムメーカー。三世代にわたって受け継がれてきた伝統的な銅鍋製法を守り続け、素材の良さを最大限に引き出す職人技が光ります。
中でも私のお気に入りは、ブルーベリージャムと洋梨ジャム。どちらも果実がゴロッと入っていて、食感が贅沢。とくに洋梨は完熟した果肉のトロリとした甘みがクセになります。砂糖の甘さではなく、果実本来の濃厚な味わいが口いっぱいに広がるのが魅力です。
また、アンドレジィは星付きレストランや高級ホテルにも納品されている信頼ブランド。クラシックで上品な味わいは、パンはもちろん、チーズやパテとの相性も抜群です。
ナチュラル志向でありながらも風味がしっかりしており、「本物のジャム」を求める方に強くおすすめできます。
レピキュリアン・コンフィチュール|パリ発!おしゃれなギフトにも最適
レピキュリアン・コンフィチュール(L’Épicurien Confitures)は、フランス南部で誕生し、現在はパリの高級食材店やセレクトショップでも扱われるグルメ向けジャムブランドです。ブランド名の“L’Épicurien”は「快楽主義者」という意味で、食を楽しむ贅沢さがコンセプトに込められています。
その魅力はなんといっても、素材の組み合わせのユニークさと、香りの華やかさ。私が特に感動したのは、フィグ・ウォルナッツのジャム。甘酸っぱいいちじくに、ナッツの気品ある香りが重なり、まるでデザートのような奥行きのある味わいでした。
また、レピキュリアンは伝統的な製法にこだわりながらも、クリエイティブなフレーバー開発にも力を入れています。ローズペダル、シードルとカルヴァドスなど、料理にも応用できるフレーバーが豊富。
おしゃれな瓶とエレガントなラベルも印象的で、ギフトとして贈っても外さない一品。日本国内では輸入食材店や百貨店の食品売り場、Amazonなどで手に入ります。本物志向でありながら遊び心も忘れない、ジャム通にこそおすすめのブランドです。
似た名前の「ラ・シャンブル・オ・コンフィチュール」は既に閉店してしまったので、間違えないように注意です!
コント・ド・プロヴァンス|コスパ抜群の定番ジャム
コント・ド・プロヴァンス(Les Comtes de Provence)は、フランス・プロヴァンス地方で30年以上の歴史を持つジャムメーカーです。伝統的な銅鍋での製法を守り、65%の果実含有量を誇るジャムは、果実本来の風味をしっかりと感じられます。
私が特におすすめするのは、レッドフルーツジャムです。ストロベリー、ラズベリー、チェリーなどの赤い果実がバランスよくブレンドされ、朝食のトーストやヨーグルトにぴったりです。また、オーガニック認証を取得した商品も多く、健康志向の方にも安心してお召し上がりいただけます。
価格帯も手頃で、デイリーユースに最適なジャムとして、我が家の食卓には欠かせない存在です。日本国内では、輸入食材店やオンラインショップで購入可能です。
ボンヌ・ママン|世界中で愛される“定番中の定番”
ボンヌ・ママン(Bonne Maman)は、1971年にフランスで誕生したジャムブランドで、現在では世界100カ国以上で愛されています。赤と白のギンガムチェックの蓋と手書き風のラベルが特徴的で、家庭的な温かみを感じさせます。
私のお気に入りは、ストロベリージャムとラズベリージャムです。果実の粒がしっかりと残っており、パンに塗るだけでなく、ヨーグルトやデザートのトッピングにも最適です。また、最近では砂糖の使用量を抑えた「インテンス」シリーズも登場し、より果実本来の味わいを楽しめます。
日本国内でも、スーパーや輸入食材店で手軽に入手できるため、日常使いからギフトまで幅広く活用できます。その品質と手頃な価格から、まさに“定番中の定番”といえるジャムブランドです。
サン・ダルフォー|砂糖不使用でヘルシー志向に人気
サン・ダルフォー(St. Dalfour)は、フランス・ボルドー南部で製造されるオールフルーツジャムブランドで、世界90カ国以上で愛されています 。
このブランドの最大の特徴は、砂糖、保存料、着色料を一切使用せず、果物と果汁のみで甘みを引き出している点です。そのため、果実本来の自然な甘さと風味を楽しめます。
私が特におすすめするのは、マンゴー&パッションフルーツのフレーバーで、トロピカルな香りと爽やかな酸味が魅力。ゴロっとした果肉がたっぷり入っていて、朝のトーストやグラノーラにぴったりです。
日本国内では、公式オンラインショップや輸入食材店で手軽に入手できます。ヘルシー志向の方や、自然な味わいを求める方に最適なジャムブランドです。
クレマン・フォジェ|マロンジャムの代名詞
クレマン・フォジェ(Clément Faugier)は、1882年創業の老舗ブランドで、「マロンクリーム」のパイオニアとして知られています。フランスのアルデシュ地方産の栗を使用し、なめらかな口当たりと濃厚な栗の香りが特徴です。
私は、トーストやバゲットにたっぷり塗って朝食に食べるのが定番。また、無糖ヨーグルトに混ぜると、まるで栗のデザートのような味わいになります。マロン好きにはたまらない一品です。
日本ではチューブタイプの「クレーム・ド・マロン」が比較的手に入りやすく、気軽にフランスの味を楽しめます。お菓子作りにも使いやすいので、モンブランやパフェにもおすすめです。
ラ・トランクリネット|職人技が光る“隠れた名品”
ラ・トランクリネット(La Trinquelinette)は、フランス・ブルゴーニュ地方の小さな町に拠点を構える、知る人ぞ知る高品質ジャムブランド。地元の果物を使い、果実含有量70%以上という贅沢なレシピで丁寧に作られています。
初めて食べたときは、その“果実感”に驚きました。まるでコンポートのようにゴロゴロとした果肉が入り、砂糖控えめで素材の味が生きています。私は特に「オレンジママレード」がお気に入りで、チーズとの相性も抜群です。
大量生産ではなく少量仕込みで作られているため、日本では入手が難しいですが、見つけたら迷わず手に取るべき逸品です。ジャムにこだわりたい方にぜひ。
クリスティーヌ・フェルベール|“ジャムの妖精”が作る芸術品
日本では伊勢丹オンラインで購入可能です。
フランス・アルザス地方にアトリエを構えるクリスティーヌ・フェルベール(Christine Ferber)は、世界中のシェフやグルメ愛好家から“ジャムの妖精”と称される存在です。使用する果実は旬のフルーツのみ。しかも自ら市場に足を運び、完熟したものだけを厳選しているというこだわりよう。
私が初めて彼女のジャムを食べたのは、ストラスブール近郊のパティスリーで出会った「ベリーとカルダモンのジャム」。ひとくちで、その香りの豊かさと果実の深み、そしてスパイスの絶妙なアクセントに衝撃を受けました。まさに“味の芸術品”です。
特徴的なのは、白砂糖の使用量を抑え、果実そのものの風味を引き出すレシピ。また、無添加・手作りを貫いており、瓶詰めのひとつひとつが手作業でラッピングされています。
高級感があり、贈り物にもぴったり。ただし、非常に人気があるため、フレーバーによってはすぐに売り切れてしまうことも。気になる味を見つけたら、迷わず手に入れるのが鉄則です。
アナトラ|オーガニック派におすすめの自然派ジャム
アナトラ(Anatra)は、フランスの自然派ジャムブランドで、砂糖不使用のオーガニックジャムを提供しています。果物本来の甘みを活かし、添加物を一切使用しない製法が特徴です。
私のお気に入りは、アプリコットジャムを紅茶に溶かして楽しむ方法です。ジャムの自然な甘みが紅茶に溶け込み、砂糖を使わずに優しい甘さを楽しめます。また、ヨーグルトやパンに添えるのもおすすめで、素材の味を引き立てるシンプルな美味しさが魅力です。
健康志向の方や、添加物を避けたい方にとって、アナトラのジャムは理想的な選択肢です。日本国内では、オーガニック食品を扱う専門店や百貨店で取り扱いが時々ありますので、ぜひ探してみてください。
目的別おすすめジャム【フランス産11選から厳選】
「どれを選んだらいいか分からない」という方のために、目的別におすすめのジャムをピックアップしました。
コスパ重視なら…ボンヌ・ママン or コント・ド・プロヴァンス
日常使いしやすく、安定したおいしさを求めるならこの2つ。
- ボンヌ・ママン:手に入りやすく、万人受けする味。ストロベリーやアプリコットが定番。
- コント・ド・プロヴァンス:フルーツの濃さが際立ち、スーパー価格帯ながら満足度高し。
健康志向なら…サン・ダルフォー or アナトラ
砂糖不使用やオーガニックにこだわりたい方におすすめ。
- サン・ダルフォー:果物と果汁だけで甘みを出しており、自然派ジャムの代表格。
- アナトラ:有機栽培フルーツを使用。アプリコット×紅茶の相性は最高。
ギフト・見た目重視なら…レピキュリアン・コンフィチュール or ミオ
パッケージも味も妥協したくない方に。
- レピキュリアン・コンフィチュール:パリのブティックのようなデザインで、贈り物に最適。
- ミオ(MIO):華やかな香りと濃厚な果実感。高級感あるジャムは箱入りもあり。
変わり種・通好みなら…フェルベール or ラ・トランクリネット
「他にはない味」を求める方にぴったり。
- フェルベール:カルダモンやバラなど、個性的でエレガントな組み合わせが魅力。
- ラ・トランクリネット:果実含有率70%以上。ゴロゴロ果肉&ナチュラルな味わいが好きな人に。
フランスのジャムが世界で愛される理由とは?
果実そのままの味わいとナチュラルな甘さ
フランスのジャムが世界中で愛される理由のひとつが、果実の味を最大限に引き出す製法。日本の市販ジャムと比べると、甘さは控えめで、果物そのものの風味や酸味がしっかりと感じられます。
初めてミオのジャムを口にしたとき、「これが本物のラズベリーか」と驚いたのを今でも覚えています。ジャムというより、フルーツを食べる喜びを閉じ込めた瓶という表現がぴったりです。
多くのフランスブランドではペクチンや保存料を最小限に抑えた自然派製法を貫いており、体にも優しいのが嬉しいポイント。素材へのこだわりが、味わいの奥深さにそのまま表れています。
職人の技が光る“コンフィチュール”文化
フランスでは「ジャム(confiture)」は単なる保存食ではなく、一つの食文化として根付いています。果物の収穫期に合わせて丁寧に煮込み、風味を閉じ込める技術はまさに職人芸。
とくに印象的だったのが、アルザス地方のマルシェで出会った手作りアプリコットジャム。素朴な瓶に詰められたそれは、果肉がごろごろと入っていて、パンにのせるとジュワッと果汁があふれ出るようでした。
「ジャムにここまで感動するとは」と思ったほどで、それ以来、旅先でローカルなジャムを探すのが楽しみになっています。
また、地域ごとの特色も豊か。アルザスではベリー系、プロヴァンスではアプリコットやフィグ(いちじく)、ブルゴーニュではミラベルなど、その土地の恵みを感じられるラインアップが魅力です。
フランスの人気ジャムを購入するには?
日本で買えるお店・通販サイト一覧(Amazon・楽天・成城石井など)
本格的なフランスジャムは、近年では日本国内でも比較的手に入りやすくなっています。特に以下のような店舗・通販サイトは、品ぞろえが安定しています。
- Amazon / 楽天市場
→ 輸入ジャムの取り扱いが豊富。ミオやサン・ダルフォーなども入手可能。価格やレビューを比較しながら選べます。 - 成城石井 / 紀ノ国屋 / 明治屋
→ 高級スーパーでは、ボンヌ・ママンやクレマン・フォジェ、時にはアラン・ミリアなども並ぶことがあります。手に取って選べるのが魅力。 - 輸入食材専門店(カルディやジュピターなど)
→ コント・ド・プロヴァンスやサン・ダルフォーなどの“日常使い系”ブランドが手に入りやすいです。 - 公式オンラインショップ・セレクトEC
→ フェルベールやレピキュリアン・コンフィチュールなど、一部高級ジャムは輸入代理店や直営の通販での購入が確実です。
探す際は、「フランス ジャム ブランド名」で検索するのがコツ。人気ブランドは在庫が変動しやすいので、見つけたら早めに購入を。
現地で買うときのポイント(例:アルザス地方の直売所、パリの専門店)
フランス現地でジャムを購入するなら、「地域限定」や「季節限定」の味に注目しましょう。
- アルザス地方(クリスティーヌ・フェルベール本店)
→ ニーデルモルシュヴィル村にある小さなブティックは、まさに“ジャムの聖地”。季節限定や現地限定のフレーバーが並びます。訪問前に営業日をチェックしておくのがおすすめ。 - パリ市内の専門店(例:レピキュリアン・コンフィチュール本店)
→ おしゃれなギフトボックスや試食サービスもあり。デパート(ギャラリー・ラファイエット)内でも取り扱いがあります。 - マルシェや直売所
→ 地元農家が手作りしたジャムが並ぶことも。珍しい果物(ミラベルやカシス)を使ったものが見つかることもあります。
【旅行者向けアドバイス】
ジャムは瓶入りで重量があるため、帰国時は手荷物よりスーツケースに入れるのが安全。また、税関ルールや液体物持ち込み制限にもご注意ください。
まとめ|お気に入りのフランスジャムで、毎日の朝食をもっと豊かに
フランスのジャムは、単なる“パンのお供”ではありません。素材へのこだわり、職人の技、そして美しいパッケージ――それぞれにストーリーがあり、開けるたびに小さな旅を楽しめます。
今回ご紹介した11ブランドは、どれも実際に私が試して「これは紹介したい」と感じたものばかり。ぜひ、あなたの朝のひとときに寄り添う“運命の一本”を見つけてみてください。