・ル・クルーゼとストウブの違いは何?
・ル・クルーゼとストウブどっちがいいの?
そんな疑問を解決します!
一見似ているこの2つのホーロー鍋、実際に使ってみるとその“違い”は想像以上です。
私自身、ル・クルーゼとストウブの鍋をそれぞれ10年以上使い続けています。どちらも素晴らしい鍋であることに間違いありませんが、それぞれに得意な料理・使いやすさ・デザインの方向性がはっきりと分かれています。
この記事では、そんなリアルな使用感にもとづいた「ル・クルーゼとストウブの違い」を徹底比較。どちらを選ぶべきか迷っている方に向けて、料理の好みやライフスタイルに合わせた選び方もご紹介します。
ル・クルーゼとストウブの違いをざっくり解説【比較表あり】
まずは両ブランドの代表的なモデルを基準に、特徴の違いをわかりやすく表にまとめました。
比較項目 | ル・クルーゼ | ストウブ |
原産国 | フランス | フランス |
代表モデル | ココット・ロンド | ピコ・ココット ラウンド |
内側の色 | 白 or ベージュ(エナメル) | 黒マットエマイユ(ザラザラ質感) |
重さ(22cm目安) | 約3.7kg | 約4.2kg |
デザイン | 明るくカラフル。丸みのある可愛らしい印象 | 無骨でシック。重厚感のあるプロ仕様 |
蓋の構造 | フラット。密閉性は普通 | 凹凸のある「ピコ」構造で高い密閉性 |
カラー展開 | 非常に豊富(20色以上) | 落ち着いた色味中心(10色前後) |
焦げつきにくさ | やや焦げやすい(白エナメルゆえ) | 焦げにくい(黒マットのため) |
メンテナンス性 | 目立つ汚れは落としやすい | ザラつきによりやや手間がかかることも |
価格帯(22cm前後) | 約25,000円〜 | 約25,000円〜 |
→ 一目でわかるように、「使いやすさ」「見た目」「料理の仕上がり」において、それぞれに明確な個性があります。
10年使ってわかったル・クルーゼの魅力と特徴【使用感レビュー付き】
ル・クルーゼは、その鮮やかなカラーと愛らしいフォルムが印象的なホーロー鍋。キッチンに置くだけで気分が上がる、そんな存在感があります。ですが、その魅力は見た目だけではありません。10年以上使ってきた中で、日々感じる「使いやすさ」と「扱いやすさ」に大きな価値を感じています。
軽くて扱いやすく、初心者にやさしい
ル・クルーゼは同じサイズのストウブに比べて明らかに軽いのが特徴です。たとえば22cmモデルで比べると、その差はおよそ500gほど。わずかに感じるかもしれませんが、日常的に使う中ではこの差が地味に効いてきます。
- 食材を入れて持ち運ぶとき
- シンクで洗うとき
- 棚や引き出しに収納するとき
すべての動作が軽やかで、「料理初心者や体力に自信のない方」に特におすすめです。重い鍋にありがちな“気合いが必要”な感じが少なく、自然と使う頻度が増えました。
明るい色がキッチンを彩る
ル・クルーゼはカラーバリエーションの豊富さも魅力。私自身、最初に手にしたのは「チェリーレッド」でしたが、その後に「パステルブルー」や「マルセイユブルー」なども購入。料理中はもちろん、使わないときもインテリアの一部として楽しめるのが、他の鍋にはないポイントです。
特に最近では、限定カラーや日本限定モデルも多く登場しており、コレクション感覚で集める楽しさもあります。
煮込みよりも「蒸し焼き」や「パン作り」に強み
意外かもしれませんが、ル・クルーゼはストウブよりも水分がやや逃げやすい構造。そのため、長時間煮込みよりも、蒸し焼き・ロースト・パン作りといった用途に向いています。
私が特に気に入っているのは、パンのオーブン焼き。鍋ごと予熱してから生地を入れると、家庭のオーブンでもパリッとしたクラストとふんわりクラムが両立した仕上がりに。ストウブでも同様のことはできますが、白エナメルで焼き色の変化がよく見えるル・クルーゼの方が、初心者には安心感があると思います。
こんな人におすすめ
- 初めてホーロー鍋を使う方
- 見た目にもこだわりたい方
- ローストや蒸し焼き、パン作りが好きな方
- 軽くて扱いやすい鍋を探している方
10年使って実感したストウブの特徴と魅力【ル・クルーゼとの違いも比較】
ストウブは、フランスの星付きレストランでも多く採用されているプロユース向けのホーロー鍋。重厚な見た目と実力を兼ね備え、「料理の仕上がりにとことんこだわりたい」という方に選ばれています。私自身、ル・クルーゼと併用する中で、ストウブの“本気度”を日々実感しています。
重厚でプロ仕様。煮込みの仕上がりが段違い
ストウブの大きな特徴は、鍋本体とフタの密閉性の高さです。特に「ピコ」と呼ばれるフタ裏の突起構造が蒸気を効率よく循環させ、食材の旨みを閉じ込めながら加熱することができます。
- ビーフシチューやポトフの肉が驚くほど柔らかく仕上がる
- 野菜の甘みが引き出され、塩分控えめでも深い味わいに
実際、ル・クルーゼと同じレシピで煮込んでも、ストウブの方が「より濃厚」「よりなめらか」な仕上がりになります。煮込み料理に強いという評価はまさにその通りです。
黒マットホーローの蓄熱力と焦げつきにくさ
ストウブの内側は、光沢のない「黒マットエマイユ(ホーロー)加工」。この仕上げにより、蓄熱性が非常に高く、さらに焦げ付きにくく、傷にも強いというメリットがあります。
実際、炒め物や焼き付け調理でも高温に耐えられるので、下ごしらえから煮込みまで鍋一つで完結。カレーの玉ねぎ炒めや、角煮の焼き付けもきれいに仕上がります。
また、多少焦げが残っても、少し水を張って放置すればスルリと落ちる。意外にもお手入れは楽です。
炊飯やロースト料理との相性が抜群
私が特に感動したのは、ストウブで炊いた白ごはんの美味しさ。火加減と時間さえ守れば、炊飯器以上に甘み・つや・香りの三拍子がそろったごはんに。
また、塊肉のローストや鶏の丸焼きなど、火を通しながら水分を閉じ込めたい料理では、他の鍋では代えがたい仕上がりになります。普段の料理をワンランク上げたい方にとって、ストウブは非常に頼れる存在です。
こんな人におすすめ
- 煮込み料理や炊飯をよくする方
- 食材の旨みを最大限に引き出したい方
- 無骨でプロっぽいキッチン道具が好きな方
- 一生モノの鍋を探している方
【調理例つき】ル・クルーゼとストウブの違いを料理で比較してみた
10年以上、ル・クルーゼとストウブを並行して使ってきた中で、「似ているようで全く違う」と感じたのが調理中の手応えと仕上がりです。ここでは、私が日常的によく作る料理を例に、それぞれの鍋での使用感と違いを具体的にレビューします。
【カレー】味のまとまりはストウブ、彩りはル・クルーゼ
- ストウブで作ると: じっくり火が入り、野菜がとろけてソースに深みが出る。肉もホロホロで、全体の一体感が抜群。
- ル・クルーゼで作ると: 野菜の形がほどよく残り、具材感を楽しめるカレーに。白エナメルなので焦げ付きに注意が必要。
→「旨み重視ならストウブ」「見た目の美しさや具材の存在感を残したいならル・クルーゼ」
【パン作り】焼き色の見やすさはル・クルーゼ
- ストウブで焼くと: クラストがパリパリ、クラムはもっちり。蒸気がしっかり回るのでオーブン要らずの仕上がり。
- ル・クルーゼで焼くと: 中の様子が見えやすく、焼き色の判断がしやすい。初心者でも失敗しにくい印象。
→ パンにこだわるならストウブ、焼き加減を視覚で調整したいならル・クルーゼ。
【白ごはん】感動レベルで違うのはストウブ
- ストウブで炊くと: 米一粒一粒が立ち、ツヤ・甘み・香ばしさが段違い。鍋炊きの価値を実感できる。
- ル・クルーゼで炊くと: 美味しく炊けるものの、若干柔らかめに仕上がりがち。水加減に注意が必要。
→ 鍋炊きごはんを極めたい人には、圧倒的にストウブがおすすめです。
【シンクで洗うとき】ル・クルーゼの軽さがありがたい
- ストウブ: 重さがあるので、シンク内で鍋を傾けたり洗い流すのが少し大変。特に濡れた状態だと落とさないように注意が必要。
- ル・クルーゼ: 軽くて動かしやすく、片手でも扱えるシーンが多い。頻繁に使ううえでこの差は大きいと感じます。
このように、同じ料理でも鍋の特性によって仕上がりが変わるのがホーロー鍋の面白いところ。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、家庭の料理レベルが確実に上がります。
結局どっちを買うべき?ル・クルーゼとストウブのおすすめ早見表
「ル・クルーゼとストウブ、どっちがいいのか決めきれない…」という方のために、用途やライフスタイル別におすすめ鍋を整理しました。購入前の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
【あなたにおすすめなのは?】
こんな人におすすめ | おすすめ鍋 | 理由 |
初めてホーロー鍋を買う | ル・クルーゼ | 軽くて扱いやすく、見た目も明るく親しみやすい |
煮込み料理を極めたい | ストウブ | 蓋の密閉性・蓄熱性が高く、プロ並みの仕上がりに |
パンやローストをよく作る | どちらも◎ | 両者ともに得意分野。ただし、焼き色の見やすさはル・クルーゼに軍配 |
ごはんを鍋で炊きたい | ストウブ | 甘み・粒立ちともに最高レベル。炊飯器以上の満足感 |
インテリアにもこだわりたい | ル・クルーゼ | カラーバリエーション豊富で、置いてあるだけで絵になる |
料理にこだわりたい/上級者向き | ストウブ | 無骨だが本格派。長く使うほど愛着が湧く鍋 |
【迷ったら…サイズとカラーから選んでみるのもアリ】
「決めきれない…!」という方は、よく作る料理の量や家族構成に合ったサイズで、気に入ったカラーを優先して選んでもOK。ホーロー鍋は見た目も含めて“暮らしの道具”なので、使いたくなるデザインかどうかは意外と大事なポイントです。
筆者おすすめモデルと購入ガイド【ル・クルーゼ&ストウブ】
ホーロー鍋は決して安い買い物ではありません。だからこそ、長く愛用できる“定番モデル”から選ぶのが失敗しないコツです。ここでは、私が実際に使って「買ってよかった!」と感じたモデルをご紹介します。
ル・クルーゼのおすすめモデル(22cm・ココット・ロンド)
「迷ったらこれ一択」ともいえるル・クルーゼの定番鍋。
- 商品名:ココット・ロンド 22cm
- 容量:約3.3L(2〜4人分に最適)
- 重さ:約3.5kg(中身込みで約6kg程度)
【おすすめポイント】
- 汎用性が高く、カレー、シチュー、煮物、パスタの茹でもこれ一台でOK
- 明るく華やかなカラー展開(チェリーレッドやオレンジが人気)
- 持ち手が広くてつかみやすく、初心者でも扱いやすい軽さ
こんな人におすすめ:
- 初めてホーロー鍋を買う方
- キッチンを明るく彩りたい方
- 一台で多用途に使いたい方
Amazonでの取り扱いも多く、限定カラーなども見つかります。
ストウブのおすすめモデル(ピコ・ココット ラウンド 22cm)
“煮込みのストウブ”と呼ばれるほど、調理性能に優れた一台。
- 商品名:ピコ・ココット ラウンド 22cm
- 容量:約2.6L(2〜3人分にぴったり)
- 重さ:約4.2kg(しっかり重厚感あり)
【おすすめポイント】
- 無水調理に強く、素材の旨味を引き出す調理が得意
- 黒マットホーローで焦げ付きにくく、焼き付け調理も◎
- 蓋の裏にある“ピコ(突起)”が水分を循環させ、しっとり仕上がる
こんな人におすすめ:
- ビーフシチューやポトフなど煮込み料理が多い方
- 鍋ごはんを炊いてみたい方
- 無骨でプロっぽい道具が好きな方
ストウブは公式ショップやAmazonでの並行輸入品も多く、価格差が出やすいので注意が必要です。
どちらのモデルも、「サイズは22cm」が使いやすさと容量のバランスが良く、一番の人気サイズです。
よくある疑問Q&A【ル・クルーゼとストウブの違いがもっとわかる】
Q. どっちが初心者向け?
A. 扱いやすさを重視するなら「ル・クルーゼ」がおすすめです。
ル・クルーゼは軽めの設計で、明るいカラーと見た目の可愛さからも初めてのホーロー鍋として人気。汚れも目立ちやすいため、お手入れの意識も自然と高まり、道具を大切に扱う習慣が身につきます。
一方、ストウブはやや重量があり、蓄熱性や無骨なデザインが“本格派”。料理に慣れている人や、煮込みや炊飯にこだわる方に向いています。
Q. IHコンロでも使えますか?
A. どちらもIH対応しています(全モデル共通)。
ル・クルーゼもストウブも、直火・IH・オーブンに対応しており、キッチンの熱源を選びません。IHでもしっかり加熱できるため、焦げ付きやすい・火力が弱いといった心配も不要です。
特にストウブは底面がしっかりと重くフラットなので、IH調理との相性も良好です。
Q. 重さが気になるけど、実際どう?
A. 実感としては「ストウブは重い。ル・クルーゼは“そこそこ”重い」。
両者とも鋳物鍋なので軽くはありませんが、ル・クルーゼの方がやや軽量。調理後に洗うときや、シンク内で傾ける動作が多い方には扱いやすく感じるはずです。
ストウブは重い分、安定感があって吹きこぼれにくいというメリットもあります。キッチンに置きっぱなしで使うなら、重さもそれほど気にならないかもしれません。
Q. サビ・焦げの手入れって難しくない?
A. 正しく使えば簡単です。重曹やお湯で十分落とせます。
どちらもホーロー加工されているため、基本的にサビに強く、焦げ付きも簡単に落ちます。ただし、ストウブは黒マットホーロー、ル・クルーゼは白ホーローのため、汚れの見え方や気になるポイントが違うのが特徴。
- ストウブ:焦げ跡が目立たないが、擦れによるザラつきがやや気になる場合も
- ル・クルーゼ:汚れが見えやすい分、早めに対処しやすい
どちらも使い終わったら水を張って放置し、スポンジ+重曹でサッと洗えばOKです。
Q. 結局どっちを買えば失敗しない?
A. 軽さや見た目重視ならル・クルーゼ、本格調理を求めるならストウブです。
選び方に迷ったら、次のように考えると後悔しません:
- 見た目・軽さ・万能性重視 → ル・クルーゼ
- 料理の仕上がり・無水調理・蓄熱性重視 → ストウブ
とはいえ、どちらも一生モノとして使える品質なので、「気に入ったデザインかどうか」も非常に大事な判断基準です。
【まとめ】ル・クルーゼとストウブの違いをふまえて選ぶ“あなたに合う鍋”
ル・クルーゼとストウブ、どちらもフランス生まれの名品であり、「料理をもっと楽しみたい」と思ったときに間違いのない選択肢です。
私自身、10年以上両方を愛用してきたからこそ言えるのは、「優劣ではなく“向き不向き”」で選ぶべきだということ。それぞれに個性があり、得意な料理や使い勝手が違うからこそ、暮らし方や料理の好みに合わせて選ぶのがベストです。
ル・クルーゼは「使いやすさ」と「デザイン」で選ぶ一生モノ
- 初めてホーロー鍋を使う人
- 明るいカラーで食卓を彩りたい人
- 軽くて扱いやすい鍋を探している人
ストウブは「仕上がりの質」と「本格調理」で選ぶ一生モノ
- 煮込みや炊飯にこだわりたい人
- 長く使って育てる道具が好きな人
- キッチンに無骨な“プロ感”を求める人
どちらを選んでも間違いはありません。大切なのは、「自分がどんな料理をどんなふうに楽しみたいのか」を知ること。そして、暮らしの中で自然と使いたくなる“相棒”を見つけることです。
ぜひ、あなたのキッチンにも一生モノのホーロー鍋を迎えてみてください。
「まずは1台試してみたい」という方には、定番サイズの22cmモデルがおすすめです。
人気カラーは品切れもあるので、在庫のあるうちにチェックしてみてください。